STORY 03
引き継がれる想い
トリセツ
部署から部署へ――
ある海外出身のスタッフが部署異動をすることになりました。
そのスタッフはいつもひたむきな努力を続けることで有名で、まだ社内ではだれもやったことのない仕事にもどんどん挑戦する人材でした。
ただその分、先輩スタッフでもアドバイスしきれない事もあり、そのことで孤独を感じ一人で悩むこともありました。
ちょうどそんな悩みを抱え始めたタイミングでの部署異動でした。
想いを繋ぐ――
異動の通達がされて少し経った頃、一人の先輩スタッフが彼女のための一冊のメモ帳を用意しました。
そのメモ帳には彼女の名前と“トリセツ”の文字が…
中には彼女についての事が沢山綴られていました。
「差し入れはオレンジジュースだと大喜び」
「仕事はゴールだけ伝えて、プロセスは任せてあげて」
これは彼女自身に宛てたものではなく、異動先の部署の部長に宛てたもの。
誰かの指示で、業務の引継ぎが形式化されて書かれたような類の物ではありません。
異動先でも彼女が自分らしくいきいきと働けるように配慮されて書かれたものでした。
これを読んだ異動先の部長は「そうだよね」と笑顔で言い、書かれた内容と共に、その“想い”も同時に受け取りました。